2012年7月11日水曜日

住宅工事と暦-八専・土用・三隣亡

こんにちは。今日は暑かったですね。

もうすぐ土用。
土用の丑の日は、ウナギを食べることで有名ですが、
建築にも土用はとても関わりがあります。


今回は、建築と暦についてお話したいと思います。
暦が専門ではありませんので、
「住宅を建てる際に、気をつけていること」というレベルのものです。
お若い方は、あまり気にされないようですが、
昔から言われていることなので、職人さんの方が気にされます。
とは言いましても、工期に合わないこともよくありますので、
「その期間に入る前に取り掛かっていればOK」
というのが、実際のところです。



1.今までのお住まいを解体するとき

 八専(はっせん)を避ける
八専の期間は、年に6回ある。
解体などの破壊的な事柄を避けるように言われています。

※メモ※
暦の上で「十干:じゅっかん」「十二支:じゅうにし」を、「五行説」(木火土金水)に
当てはめると、干支ともに同じ気が重なるものが12日あります。そのうちの8日が
「壬子~癸亥」の12日間に集中していて、この期間を八専とされています
間日(まび)は八専の影響を受けづらい日です。
 
《干支》  《五行》 

 壬子 = 水水 ←水の気が重なる
 癸丑 = 水土 間日
 甲寅 = 木木 ←木の気が重なる
 乙卯 = 木木 ←木の気が重なる
 丙辰 = 火土 間日
 丁巳 
= 火火 ←火の気が重なる
 戊午 = 土火 間日
 己未 = 土土 ←土の気が重なる

 庚申 = 金金 ←土の気が重なる
 辛酉 = 金金 ←土の気が重なる
 壬戌 = 水土 間日
 癸亥 = 水水 ←水の気が重なる



2.基礎工事をするとき

 土用(どよう)を避ける
土用の期間は、年に5回あり、合計すると1年の1/5にもなります。
土を動かす作業を避けるように言われています。

※メモ※
土用とは、五行説による季節の割り振りで四季に配当(冬:水、春:木、夏:火、秋:金)
されなかった「土」の支配する時期として各季節の末18日ないし19日間を指すもの。
土用の期間は土公神(どくじん)といわれる土を司る神の支配する時期とされ、
土を動かす作業(柱立て、基礎工事、壁塗り、井戸掘りなど)を忌む。


3.上棟の日取りを決めるとき

 三隣亡(さんりんぼう)を避ける
文字から分かる通り、この日に上棟を行うと三軒隣まで亡ぼすとされています。
また工事にかかわる大工が大怪我をするとも言われています。
気にされない方でも、近所の方が気にされることもあるため、
後のおつきあいのために、避けた方が無難です。

※メモ※
三隣亡はもともと三輪宝と書き、天・地・人の三角形の中央に宝が位置することを
意味する吉日でした。このことから、迷信とも言われています。
1・4・7・10月は亥の日、2・5・8・11月は寅の日、3・6・9・12月は午の日が
三隣亡にあたります。



メモ欄については、書籍やサイトを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。

無理せず暑さに慣れて、栄養をとって、夏を乗り切りましょう!!


P.S. やっぱりうなぎ食べたいな・・・。